クラウドとオンプレミスとは
生産情報などを自社以外のサーバーに預けて運用する形態です。インターネット経由でどこからでも利用できます。
SaaS:プログラムとデータを外部サーバーにて運用
IaaS:データのみを外部サーバーにて運用
生産情報などを自社内のサーバーで運用する従来のLAN(ローカルエリアネットワーク)環境の形態です。
サーバーを自社で保有・管理するため、セキュリティや通信速度を自社でコントロールできます。
クラウドからオンプレに戻す企業が増えている理由
数年前に「クラウドの方が便利・安い」という理由でクラウド型に切り替えた製造業の中に、最近になってオンプレミスに戻すケースが増えています。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
- 円安によるコスト増:海外サーバーを利用するクラウドサービスは、円安が進むと月額費用が実質的に上昇する
- 通信速度の問題:部品表データ(1,000件以上)や図面データの登録・参照が遅く、現場の作業効率が落ちた
- 稼働停止の多さ:共用サーバーのアップデートで業務時間中に稼働が止まる事象が発生した
- セキュリティへの不安:機密性の高い図面・設計データを外部サーバーに預けることへの懸念が高まった
- Excelとの連携の手間:CSVで一度書き出してからExcelに貼り付ける二度手間が発生し、現場から不満の声が上がった
特に受注生産の製造業では、部品表データや図面データが大量になりやすく、クラウドの通信速度の遅さが現場の生産性に直接影響します。「クラウドが一概に良い」とは言えず、自社の使い方に合った形態を選ぶことが重要です。
コスト・機能・運用の比較表
| 比較項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| コスト面 | 定額で初期費用が安い 海外サーバーは円安が進むと実質的に高くなる | 初期費用が高い 維持費用は安く、長期利用でトータルコストが低い傾向 |
| 導入までの期間 | 支払い後にすぐに使用できる | サーバー入荷・設置までの納期が必要 |
| セキュリティ | 供給側がセキュリティソフトを設置。また自社でも設置が必要。 外部にデータを預けるため特に吟味が必要 | 自社でセキュリティソフトを設置・管理できる |
| 稼働停止頻度 | 共用サーバーを使う場合、アップデートなどで稼働停止する回数が多い | 自社だけの環境のため、アップデートタイミングを自社で決められ業務に支障が出にくい |
| カスタマイズ | 制限がある場合が多い | 柔軟に対応可能 |
| 通信速度 | 回線速度により低下する | LAN環境で高速 |
使用場面別の比較
コスト・機能の比較だけでなく、実際の使用場面でどちらが有利かを確認することが重要です。製造業特有の使い方で比較してみましょう。
| 使用場面 | クラウド型 | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| 営業が出張先で見積作成 | どこにいても簡単に接続でき、見積作成がスムーズ | 接続にVPN接続が必要で手間が一つ増える |
| 組立業など部品表データ(1,000件程度)を一度に登録 | 回線速度により数分待たされることもある | LAN環境で数秒で登録できる |
| 仕入履歴・作業実績などデータ量が多い場合の検索 | 膨大なデータからの抽出速度が遅い場合がある | 通常通り高速に使える |
| 図面データの保管・参照 | 1TBを超えるデータ保管は月額費用がかなり高くなる 通信速度により参照に時間がかかる。アップロード・ダウンロード方式では実用に耐えない場合も | 一時費用で済み安い 通常通り図面参照が速い |
| Android・iPhone・タブレット対応 | Webアプリであればどんな端末でも接続できる | Windowsタブレットに限定される場合が多い 別途Webアプリを追加する必要あり |
| Excelへのデータ抽出 | 一度CSVで書き出してからExcelに貼り付けるケースが多く二度手間になる | 生産管理システムからダイレクトに高速で抽出できる |
クラウドかオンプレか 自社に合った選び方
クラウドとオンプレミス、どちらが正解かは自社の業態・規模・使い方によって異なります。以下を目安に判断してください。
- 海外進出している企業(どこからでも接続が必要)
- 営業メンバーが多く、出張先からの利用が多い
- 社内IT担当者がおらず、サーバー管理の手間を省きたい
- まずは小規模・低コストで試したい
- 複数拠点をリアルタイムでつないで使いたい
- 図面などを現場でスムーズに参照したい
- 部品表データなど何百・何千件もの大量データを活用したい
- 機密性の高い設計情報を外部サーバーに預けたくない
- 長期利用でトータルコストを抑えたい
- 稼働停止を自社のタイミングでコントロールしたい
受注生産の組立業・部品加工業では、部品表データや図面データが大量になりやすく、通信速度や大量データ処理の観点からオンプレミスが有利なケースが多いです。一方で、海外拠点がある企業や営業が多い企業はクラウドの利便性が活きます。
Previsionのクラウドとオンプレミスへの対応
Previsionはクラウド・オンプレミス両対応
Previsionは自社の使い方や環境に合わせてクラウド・オンプレミスのどちらでも選択できます。また、導入後に形態を変更することも可能です。
受注生産の組立業・部品加工業では、部品表データや図面の大量管理が必要なケースが多いため、Previsionユーザーの多くはオンプレミスを選択しています。一方で、海外に拠点を持つ企業や営業メンバーが多い企業ではクラウドも選ばれています。
どちらが自社に合っているかは、工場の規模・使い方・IT環境によって異なります。インプローブのスタッフが詳しくヒアリングした上でご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
クラウド・オンプレミスどちらが合うかご相談ください
工場の規模・使い方・IT環境をお伝えいただければ、最適な導入形態をご提案します。
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