本コラムでは、受注生産の組立業・部品加工業でよく比較される3製品を現場の実務視点で比較します。なお、競合製品については公開情報をもとに記載しており、詳細は各社にお問い合わせください。

比較する3製品の概要

A製品
A社(受注生産向け)
導入実績多数
クラウド・オンプレ両対応
B製品
B社(クラウド専用)
SaaS型
スモールスタート可
Prevision
株式会社インプローブ
導入実績480社以上
オンプレ買い切り
クラウドも選択可

3製品はいずれも中小規模の受注生産工場を主なターゲットとしていますが、提供形態・コスト構造・得意機能に大きな違いがあります。

比較ポイント早見表

A製品 B製品 Prevision
比較項目 A製品 B製品 Prevision
画面表示方式 Webブラウザ全画面
Excelと並べての表示が不便
Webブラウザ全画面
Excelと並べての表示が不便
Windowsアプリ
ExcelやPDFと同時表示OK
提供形態 クラウド・オンプレ両対応 クラウド専用(SaaS) オンプレ買い切り・クラウドも可
5年以上の長期コスト サブスク累計で高額になる
バージョンアップ時に追加費用が発生するケースあり
月額×年数で累積コスト大
月額10万円×60ヶ月=600万円〜
※オプション選択含む
買い切りで長期利用ほどお得
保守費用内でのサポートが基本
Excelへのデータ出力 CSV書き出し後に貼付け
二度手間・時間がかかる
CSV連携
手間あり
Excelダイレクト出力
10万件5秒・CSV不要
工程管理スケジューラ 別ソフト使用
時間単位で計画しても日単位に戻り、現場で使えない
基本機能はあるが弱い
精緻なスケジューリングが難しい
3種のスケジューラ内蔵
時間単位・自動平準化対応
スマホ専用ツール 種類が少ない タブレット・ハンディ中心 多数のスマホオプション
実績収集・日報・受入・棚卸・手順書など
図面・ファイル管理 クラウドのためアップロード/ダウンロードが必要 クラウドのためアップロード/ダウンロードが必要 LAN上のフォルダを直接参照
アップロード不要・即時表示
バージョンアップ費用 高額になるケースあり SaaS自動更新 保守費用内で対応が基本
受注生産組立業への特化 ○(幅広い業種対応) ◎(組立業・部品加工業に特化)

①画面表示・操作環境

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「ブラウザ全画面」は現場で本当に便利か?

A社・B社ともにWebブラウザで動作するクラウドシステムです。「どこからでもアクセスできる」という利点がある一方で、受注生産の現場では意外な不便が生じます。

受注生産の事務担当者は、生産管理システムを操作しながら得意先から届いたExcelの注文書や設計図面PDFを同時に確認する場面が多くあります。ブラウザ全画面表示のシステムでは、Excelやエクスプローラーと画面を切り替える手間が常に発生します。

A製品
Webブラウザ全画面・切り替え必要
B製品
Webブラウザ全画面・切り替え必要
Prevision
Windowsアプリ・複数ウィンドウ同時表示OK

Previsionはウィンドウアプリケーション形式のため、画面をExcelや図面と並べて表示しながら操作できます。受注入力時に得意先からのExcel注文書を見ながら入力する、図面を確認しながら工程を組む、といった現場の動きをそのままシステムで実現できます。

②長期コスト(5年・10年で比較)

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クラウドSaaSは5年以上使うと「高額」になる

クラウドSaaSの月額費用は「安く始められる」という印象がありますが、長期で使うほど累積コストが膨らみます。受注生産の工場は一度システムを入れると5年・10年と使い続けるのが一般的です。

利用期間 B製品
月額10万円の場合
※オプション選択含む
Prevision
オンプレ買い切りの場合
1年 初期30万+月額120万=約150万円〜 初期費用のみ(保守別)
3年 初期30万+月額360万=約390万円〜 初期+保守3年分
5年 初期30万+月額600万=約630万円〜 買い切りのため長期利用ほど割安
※別途保守費用あり
10年 初期30万+月額1,200万=約1,230万円〜
A製品のバージョンアップ費用に注意
A社はクラウド版とオンプレ版の両方がありますが、バージョンアップ時に高額な移行費用を請求されるケースが報告されています。導入前に長期の保守・バージョンアップ費用の見積もりを必ず確認することをお勧めします。

Previsionはオンプレミスの買い切り型が基本のため、長期利用になるほど1年あたりのコストは下がります。5年・10年と使い続けることが多い受注生産工場にとって、買い切り型はトータルコストで有利になるケースが多いです。

③Excelとの連携・データ出力

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「CSVで書き出してから貼付け」は二度手間

受注生産工場では、生産管理システムのデータをExcelに出力して原価表・得意先別売上レポート・工程実績集計などの帳票を作成する場面が日常的にあります。

A社・B社のクラウドシステムでは、データをCSVで書き出し、Excelに貼り付けてから加工するという二度手間の作業が発生します。CSVの文字化け・フォーマット崩れなどのトラブルも起きやすく、月末の集計作業が長時間化する原因になっています。

Excelへの出力方法 A製品 B製品 Prevision
出力方式 CSVで書き出し後、Excelに貼付け CSV連携 Excelにダイレクト出力
出力速度 遅い(CSV変換の時間が必要) やや遅い 10万件でも約5秒
出力項目の自由度 帳票ごとに固定 帳票ごとに固定 出力項目を自由に選択できる
既存Excelマクロ・
VLOOKUPの活用
CSV貼付け後に活用可能 CSV貼付け後に活用可能 出力直後にそのまま使える
Excel部品表の取込 CSV変換が必要 CSV変換が必要 ExcelファイルをダイレクトインポートOK

Previsionは生産管理システムから直接Excelファイルに書き出す「Excelダイレクト出力」機能を持っています。CSVへの変換は不要で、出力した直後から既存のマクロやVLOOKUPをそのまま使えます。また設計部門で作成したExcel部品表もCSVに変換せずシステムに直接取り込めます。

④工程管理・スケジューラ機能

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「別ソフトの工程管理」は現場で機能しない

受注生産工場において工程管理スケジューラは非常に重要な機能です。急な受注の割り込み、機械停止、作業遅延など、毎日のように生産計画を変更しなければならない現場では、精緻で即時に再計算できるスケジューラが必要です。

A製品:別ソフトの工程管理には「日単位に戻る」問題がある
A社は工程管理スケジューラを別ソフトで提供しているケースがあります。生産管理システム本体で時間単位の細かい計画を立てても、別ソフトに持っていくと日単位に情報が丸められてしまい、実際の現場では使えないという状況が生じます。マシンの稼働率を時間単位で管理したい工場には特に問題になります。
工程管理機能 A製品 B製品 Prevision
スケジューラの形式 別ソフト(オプション) 基本機能に含まれるが精度が弱い 本体に3種内蔵
時間単位の計画 別ソフトで日単位に戻るケースあり 制限あり 時間単位で計画・管理が可能
自動スケジューリング オプションあり 一部対応 自動スケジューラ(スパライシス)対応
マシン別負荷調整 対応 一部対応 マシン別・人別 自動平準化に対応
急な割り込みへの対応 手動で再計画 手動で再計画 自動スケジューラが即時再計画

Previsionはガントチャートによる手動スケジュール(大日程・小日程)と自動スケジューラ(スパライシス)の3種類を状況に応じて使い分けられます。急な受注割り込みも自動スケジューラが障害を踏まえて即時再計画します。

⑤スマホ・モバイル対応ツール

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現場で使えるスマホツールの数が違う

製造現場のデジタル化には、PC端末だけでなくスマートフォン・タブレットを活用した現場収集ツールが重要です。現場の作業者がスマホで作業実績を報告できれば、紙の日報・手書き集計が不要になります。

スマホ・モバイルツール A製品 B製品 Prevision
スマホ実績収集 一部対応 ○(サクっとスキャン)
スマホ日報入力 種類が少ない ○(スマホ日報)
スマホ受入(仕入入力) 少ない ○(サクっと受入)
スマホ棚卸 一部対応 ○(サクっと棚卸)
スマホ手順書 なし・少ない 一部対応 ○(スマホ手順書)
スマホ工程管理 少ない タブレット中心 ○(サクスマ)

A社のA製品は生産管理システム本体の機能は充実していますが、スマートフォンを活用した周辺ツールの種類は多くありません。B社のB製品はバーコード・タブレット中心の対応です。Previsionは現場のスマホ活用を想定した多数のオプションツールを揃えており、段階的に追加導入することができます。

⑥図面・ファイルのフォルダ管理

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クラウドでの図面管理は「アップロード地獄」になる

受注生産工場では、得意先から届いた図面・仕様書・検査成績書など大量のPDFや画像ファイルを管理する必要があります。これらのファイルをシステムと紐づけて管理する「フォルダ管理機能」は、日常業務に直結する重要な機能です。

B製品:クラウドのフォルダ管理は「アップロード/ダウンロード」が必要
B製品はクラウド専用のため、図面や添付ファイルを参照するたびにクラウドへのアップロードとダウンロードが発生します。図面が大容量の場合や、同時に複数のスタッフが参照する場合、通信時間・待ち時間が業務の足かせになります。
フォルダ・ファイル管理 A製品 B製品 Prevision
図面・ファイルの格納先 クラウドストレージ クラウドストレージのみ 社内LAN上のフォルダ(サーバー)
参照時の操作 ダウンロードが必要 アップロード/ダウンロードが必要 ボタン1つでエクスプローラー直接表示
大容量図面の扱い 通信速度に依存 通信速度に依存・重くなりやすい LAN内転送のため高速
図面管理システムとの重複 別途図面管理が必要なケースあり 別途図面管理が必要なケースあり フォルダ管理で図面管理を代替できる

Previsionは社内LAN上の指定フォルダを製番・品番と紐づけて管理する「フォルダ管理機能」を持っています。図面や仕様書を確認したいときはボタン1つでエクスプローラーが開き、アップロード・ダウンロードなしに即時に図面を表示できます。別途、図面管理システムを導入しなくてもよいというコスト削減効果も期待できます。

こんな工場にはどのシステムが向くか

A製品が向く工場
  • 導入実績の多さを重視する
  • 同製品を既に使っており移行コストをかけたくない
  • 大手の安心感を重視する
  • スマホ活用より安定した事務処理を優先する
B製品が向く工場
  • まず小さく試してから導入したい
  • サーバー設置ができない・したくない
  • 工程管理より在庫・受発注管理を優先する
  • 3〜4年以内の短期利用を想定している
Previsionが向く工場
  • 5年・10年と長期でコストを抑えたい
  • Excelを捨てずに活用したい(脱・二重入力)
  • 図面・仕様書をシステムと紐づけて管理したい
  • 時間単位の精緻な工程管理スケジューラが必要
  • スマホを使った現場の実績収集を段階的に進めたい

Previsionを選ぶ理由(まとめ)

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