生産管理システムの費用相場(提供形態別)

生産管理システムの費用は、提供形態によって大きく異なります。まず大まかな相場感を把握しておきましょう。

クラウド型(SaaS)
月額
3万〜10万円
初期費用:無料〜50万円程度
インターネット経由で利用。初期費用が抑えられ、すぐに始めやすい。
パッケージ型(オンプレ)
100万〜
1,000万円
年間保守:導入費の10〜20%程度
買い切り型。自社サーバーにインストール。受注生産向けパッケージはこの形態が多い。
フルスクラッチ開発
1,000万〜
数億円
開発期間:6ヶ月〜数年
完全オーダーメイド開発。中小製造業には現実的でないケースが多い。

受注生産の中小製造業(10〜200名規模)の場合、パッケージ型で100万〜500万円程度が現実的な導入費用の目安です。IT導入補助金を活用すれば、実質負担を大幅に抑えることができます。

提供形態別の特徴比較

比較項目 クラウド型 パッケージ型 フルスクラッチ
初期費用 低い 中程度 非常に高い
ランニングコスト 月額継続 年間保守のみ 保守・改修費
カスタマイズ性 低い 一部対応可 高い
導入期間 短い(1〜3ヶ月) 中程度(3〜6ヶ月) 長い(6ヶ月〜)
受注生産への適合 製品による 専用製品あり 設計次第
セキュリティ 外部サーバー 自社内管理 自社内管理
中小企業への適合 △(費用が高い)

費用の内訳:何にどのくらいかかるか

生産管理システムの費用は「初期費用」と「ランニングコスト」に大きく分かれます。

初期費用の内訳(パッケージ型の場合)
  • ソフトウェアライセンス費50〜500万円
  • 導入支援・コンサル費10〜50万円
  • 教育・研修費5〜20万円
  • データ移行費5〜30万円
  • カスタマイズ費0〜100万円
  • ハードウェア費(サーバー等)30〜150万円
ランニングコストの内訳(年間)
  • 年間保守費導入費の10〜20%
  • バージョンアップ費製品により異なる
  • 追加オプション費0〜50万円
  • サーバー維持費5〜20万円/年
  • 電話・メールサポート保守費に含む場合が多い
注意:隠れコストに要注意
  • バージョンアップが有償の製品は5〜7年ごとに数百万円の追加費用が発生するケースあり
  • ユーザー数・ライセンス数に応じて費用が増加する製品が多い
  • カスタマイズを多くするほど初期費用と保守費用が増大する
  • 社内教育・運用定着にかかる間接コストも考慮が必要

費用を左右する5つの要因

① 利用するユーザー数・拠点数

多くの生産管理システムはライセンス数(同時接続ユーザー数)で費用が決まります。10名規模と50名規模では費用が2〜3倍異なることもあります。導入前に現場・事務・管理職など何名が使うかを明確にしておきましょう。

② カスタマイズの範囲

標準機能のみで運用する場合は費用を大幅に抑えられますが、自社専用帳票の作成や特殊な工程管理のカスタマイズを依頼すると費用が跳ね上がります。受注生産専用パッケージであれば標準機能のままで運用できるケースが多く、カスタマイズ費用を抑えやすいです。

③ クラウドかオンプレミスか

クラウドは初期費用が低い反面、月額費用が継続的に発生します。オンプレミス(パッケージ)は初期費用が高いものの、長期利用では総コストが低くなる傾向があります。5〜10年の利用を前提にトータルコストで比較することが重要です。

④ スマホ・タブレットオプションの追加

作業実績収集・受入・棚卸などをスマートフォンで行うオプションを追加すると、その分の費用が上乗せされます。ただし、現場の入力工数削減による効果も大きいため、費用対効果を検討した上で判断しましょう。

⑤ データ移行の複雑さ

既存システムからのデータ移行(得意先マスタ・品番マスタ・過去受注データなど)が必要な場合、移行データの量・形式によって追加費用が発生します。Excelや旧システムのデータを整理しておくことで費用を抑えられます。

導入にかかる期間の目安

生産管理システムの導入は、検討開始から本格稼働まで一般的に3〜6ヶ月程度かかります。以下は標準的なスケジュールです。

1ヶ月目

課題整理・システム選定

解決したい課題の整理、各部署のヒアリング、複数システムのデモ・比較検討、費用見積もりの取得

2ヶ月目

契約・導入準備

システム契約、IT導入補助金の申請(必要な場合)、業務フローの整理、マスタデータの準備・整理

3〜4ヶ月目

セットアップ・教育

システムのインストール・設定、マスタデータの登録、操作研修・教育、テスト運用

5〜6ヶ月目

並行稼働・本番移行

旧システムとの並行稼働、問題点の洗い出しと修正、本番稼働開始、定着支援

導入期間を短縮するポイント
  • 事前に得意先・品番・工程などのマスタデータをExcelで整理しておく
  • 社内の推進担当者(システム導入リーダー)を明確に決めておく
  • 受注生産専用パッケージを選ぶことで、業務フローの大幅な変更が不要になる
  • スモールスタート(工程管理のみ等)で始めて段階的に機能を拡張する

IT導入補助金で費用を大幅に削減できる

デジタル化・AI導入補助金(IT導入補助金)

中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に、費用の一部を国が補助する制度です。生産管理システムも対象となる場合があり、Previsionも対応しています。

最大350万円
補助上限額
1/2〜2/3
補助率
中小企業
対象

補助金活用のポイント

費用対効果の考え方

生産管理システムの導入費用だけを見て判断するのは危険です。導入後に得られる効果と比較して費用対効果を判断することが重要です。

導入後に期待できる主な効果

効果の種類 具体的な改善例
外注費の削減 工程負荷の見える化により特急外注が減少。年間外注費を最大20%削減した事例あり
事務作業工数の削減 集計・転記作業が自動化され、月間100時間以上の削減事例あり
納期回答の精度向上 工程進捗のリアルタイム把握により、顧客への納期回答が即答可能に
原価管理の精度向上 製番別・工程別の原価をリアルタイム把握。値引き交渉や見積精度が向上
人材育成・属人化解消 業務マニュアル化が進み、社長・ベテランに依存していた業務を分担可能に

例えば、月間の事務工数が50時間削減できれば、人件費換算で年間60〜100万円以上のコスト削減になります。外注費が年間100万円削減できれば、2〜3年でシステム導入費用を回収できる計算になります。

Previsionの費用感・導入期間の目安

Previsionは受注生産の中小製造業に特化したパッケージ型生産管理システムです。詳細な費用は企業規模・利用人数・オプション内容により異なりますが、以下を参考にしてください。

具体的な費用・見積もりは工場の規模や必要なオプション内容によって異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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