生産管理システム Prevision
組立業 / 生産管理システム Prevision

Previsionで入力したデータを基に、Excel連携で自社仕様へ
——老舗減速機メーカーの業務刷新——

株式会社 長谷川鉄工所様|生産管理システム Prevision 導入事例

ユーザープロフィール

会社名
株式会社 長谷川鉄工所
業種
伝導機器製造販売(減速機・変速機製造)
設立
昭和35年(1960年)7月 ※創業:昭和13年(1938年)10月
資本金
4,000万円
代表者
横川 達也 氏
所在地
埼玉県さいたま市岩槻区府内3-1-1
事業内容
ウォーム減速機の設計・製造・販売(国内外)
導入年
2025年8月(本格稼働)
URL
https://www.hase-gear.co.jp/
販売店名・販売店担当
日本NCRビジネスソリューション株式会社 奥山 氏

課題と導入経緯

株式会社長谷川鉄工所は、1957年に減速機専業メーカーとして歩み始めて以来、ウォーム減速機ひと筋に技術を磨いてきた老舗メーカーである。

産業機械の自動化に欠かせない動力伝達部品として、食品・包装・搬送設備から建設機械まで幅広い分野で採用実績を持つ。製品の耐久性にも定評があり、1970〜80年代に出荷した製品について「そろそろ更新したい」という問い合わせが届くケースも珍しくない。海外市場には1975年から積極的に参入し、米国では「HASE GEAR」の商標を登録。品質の高さで国際的な信頼を獲得してきた。

Prevision導入前、同社の基幹システムはMS-DOSベースの「D-BASE」であった。操作にはコマンド番号の暗記が必要なため、使いこなせる担当者が限られて属人化。会計には別途「大臣」を使用しており、締め日のたびに同じデータを二重入力する手間が生じていた。加えて「D-BASE」はWindows 7上の仮想XP環境でしか動作しない。保守も移行もできず、このシステムを管理してきた先代社長の退職予定も重なり、業務継続への不安が高まっていた。

2021年に現社長がM&Aで就任したことを機に刷新プロジェクトが始動。視認性・データ移行・パッケージ・オンプレミスの4条件を掲げて選定を進めた。Excel出力・CSV取込の機能によって、自社のルールに合わせた柔軟な運用が可能であったことが決め手となり、Previsionを採用した。IT導入補助金を活用し、導入を決定した年の5月にはデータコンバートの準備を開始。翌年1月から旧システムとの7か月の並走期間を経て、8月から本格稼働に移行した。

導入効果

情報の一元化と印刷業務の大幅削減

受注・仕入・在庫・部品構成が別々のシステムに分散していた状態が解消され、営業・製造・管理の各部門が同じデータベースを参照して動けるようになった。ラベル印刷・発注書・請求書・作業指示書など目的別に6台並んでいたドットプリンタが3台に集約され、印刷物そのものも大幅に削減された。

間接業務 月間100時間の削減

ラベル印刷はかつて、受注票の手書き転記→プリンタ出力のためにPCに手入力→ドットプリンタ印刷という3段階作業で行っていた。自動出力に置き換わった現在は、1日あたり約2時間を回収。月次・20日締めの請求書発行も、営業担当者が1日がかりで行っていた印刷・転記作業がほぼゼロになった。発注業務においては、月1,000件弱の発注で1件につき1分以上短縮され、月間20時間程度を削減できている。その他細かな間接業務の短縮もあり、月間で合計100時間の削減を実現した。

現場への情報公開と判断スピードの向上

工程進捗問合せ画面を見るだけで「外注先に出ている」「〇〇の工程で止まっている」など、部品の状況がリアルタイムで把握できるようになった。また、Previsionのデータを活用した自社仕様のExcelシートを作成し、型番を入力するだけで使用部品・在庫状況が即座に確認できる環境を整備。部品展開の漏れや製造完了の見落としも可視化されたことで、現場の判断が感覚から根拠あるデータ基準へと変化した。

数十年に渡る「多重入力の連鎖」を断ち切れた

Previsionを使い始めてまず実感したのは、「同じデータを何度も打ち直す作業がなくなった」ということです。以前はD-BASEに入力した内容を受注票に手書きで転記し、その手書き票を見ながら再びPCに打ち込んでドットプリンタに流す、という多重入力が当たり前でした。今はPrevisionに入力すれば、必要な情報を各部門で参照できます。「おかしいと思わなかったから数十年やっていた」という言葉に象徴される筋金入りの非効率が、ようやく過去のものになりました。

当社は製品の種類が非常に多く、ウォーム減速機ひとつをとっても速度比・軸の向きによって40種類以上のバリエーションが存在します。異なる型番でも速度比を決める部品は共通するものが多いため、受注のたびに在庫をすべて引き当ててしまうと後の受注に支障が出ます。そこで引当予定日を日付ベースで管理できるよう、Previsionと連携したExcelシートを作成しました。型番を入力するだけで部品一覧・在庫・引当予定が瞬時に表示されるのは、Previsionにデータが蓄積されているからこそ可能なことです。

ベテラン社員が多い当社では、キーボード入力そのものへの抵抗が根強くありました。Previsionを大元(データベース)として定め、社員はだれでもExcelシートからボタンひとつで必要な情報だけを確認できる、という役割分担にしたことで、システムに抵抗がある社員でもPrevisionのデータに自然にアクセスできるようになりました。情報を「見たい人が見たいときに見られる」ようになり、Prevision導入が社内の情報共有環境そのものを変えたと感じています。

今後の展望:高品質で長寿命―その信頼をさらなる高みへ

私たちは創業以来、品質と耐久性を第一に減速機づくりを続けてきました。数十年前に出荷した製品が今でも動き続けていること、そして品質への信頼から再発注していただけることは、私たちの誇りです。その品質をさらに安定させるため、次のステップとしてPrevisionのガントチャート機能を活用した工程進捗の可視化に取り組みたいと考えています。Prevision導入で業務基盤が安定し、製造現場の情報管理に向き合える時間が増えました。これからも「長く使われ、リピートされる製品」を作り続けるための土台として、Previsionを活用し続けていきます。

株式会社 長谷川鉄工所様 の現場・製品
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この事例で使われているシステム

生産管理システム Prevision|受注生産の部品加工業・組立業向けのシステムです。製番単位の工程管理、図面のフォルダ管理、実績収集による原価把握に対応しています。

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