クラウドではなくローカルサーバーで工程管理を運用する|選ぶ理由と注意点
工程管理システムはクラウド型が増えていますが、製造業では社内のローカルサーバーで運用したいという要望が根強くあります。図面や客先情報を社外に置けない、社内規程で認められない、といった事情があるためです。本コラムでは、ローカルサーバー運用を選ぶ理由と、選ぶ際に確認しておくべき点を整理します。
クラウド前提のツールが増えている
近年の工程管理ツールやスケジューラは、クラウド(SaaS)でしか提供されないものが増えました。導入が早く、サーバーの管理が不要という利点があるためです。
一方で、製造業の現場からは次のような声がよく上がります。
- 客先の図面や仕様が社外のサーバーに保存されるのは避けたい
- 親会社や取引先の情報セキュリティ規程で外部保存が認められない
- 工場の回線が細く、クラウドだと表示が遅い
- 月額課金が積み上がっていくのが読みにくい
ローカルサーバー運用を選ぶ4つの理由
① データを社外に出さなくて済む
最も多い理由がこれです。案件名そのものが機密にあたるケースや、客先との契約で外部保存が制限されているケースでは、社内にデータが留まることが導入の絶対条件になります。
② 社内規程・取引先の監査に通しやすい
自動車・航空・防衛関連などの取引先を持つ企業では、情報管理の監査を受けることがあります。ローカル運用は「どこに何があるか」を説明しやすいため、説明コストが下がります。
③ 社内ネットワークの速度で動く
ガントチャートは表示するデータ量が多くなりがちです。社内LANで完結していれば、回線の細さや混雑に左右されず安定して動きます。
④ 費用の見通しが立てやすい
クラウドは人数や期間に応じた継続課金になります。ローカル運用は初期に費用がかかる代わりに、長く使うほど総額が読みやすいという特徴があります。補助金の対象にしやすい場合もあります。
ローカル運用でもスマホ・タブレットは使える
「ローカルサーバー=現場のスマホからは使えない」と思われがちですが、そうではありません。
サクスマはブラウザで動作するため、社内のローカルサーバーに置いたまま、工場内のスマホ・タブレットから社内Wi-Fi経由で利用できます。アプリのインストールも不要です。
- 事務所のPC・現場のタブレット・作業者のスマホが同じ画面を共有できる
- 社外から使いたい場合はVPN経由で接続する
- 据付・出張が多い場合は、必要な範囲だけ外部公開する構成も検討できる
ローカル運用で確認しておくべき注意点
| 項目 | 確認しておくこと |
|---|---|
| バックアップ | 誰が・どの頻度で・どこへ取るか。復旧手順まで決めておく |
| サーバーの寿命 | ハードの更新時期と、そのときの移行方法 |
| 社外アクセス | VPNの有無と、出張・据付時の運用 |
| OS・セキュリティ更新 | 誰が適用するか。担当者が不在でも回る体制か |
| 担当者の属人化 | 設定を知っているのが1人だけ、という状態を避ける |
クラウドではサービス提供側が負っていた部分を、ローカル運用では自社で持つことになります。この負担を許容できるかどうかが判断の分かれ目です。
どちらを選ぶかの判断基準
| 条件 | 向いている運用 |
|---|---|
| 客先・親会社から外部保存を制限されている | ローカルサーバー |
| 社内に情報システム担当がいる | ローカルサーバー |
| 工場の回線が細い・不安定 | ローカルサーバー |
| 拠点が全国に分散している | クラウド/VPN併用 |
| サーバー管理の人手がまったくない | クラウド |
サクスマはローカルサーバーでの運用に対応しています。セキュリティ要件を満たしながら、現場のスマホ・タブレットで工程管理を進めたいという場合は、環境に合わせた構成をご提案します。
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現場の運用に合うかどうか、状況をお聞きしながらご案内します。
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