納期遅れの早期検知と、負荷から新規案件の納期を即答する方法
納期遅れは、遅れてから分かっても手の打ちようがありません。また「この案件、いつまでにできる?」という営業からの問い合わせに即答できないと、受注機会そのものを逃してしまいます。本コラムでは、遅れを早期に検知する方法と、負荷状況から新規案件の納期を回答する方法を解説します。
納期遅れは「起きてから」では遅い
機械装置製造業や設備工事業では、1件あたりのリードタイムが数か月に及びます。そのため、遅れの兆候は納期の直前ではなく、かなり前の工程で出ていることがほとんどです。
- 設計の出図が1週間遅れた
- 長納期部材の入荷が想定より後ろにずれた
- 前工程が押して、組立の着手が遅れた
これらは単体では小さな遅れですが、後工程に余裕がなければそのまま納期遅れになります。逆に言えば、早い段階で気づけば挽回できるということです。
遅れを早期に検知する3つの見方
① 計画と実績のズレを見る
ガントチャート上で計画の帯と実績の帯を比べれば、どの工程がどれだけ押しているかがすぐ分かります。実績が現場から直接入力されていれば、このズレはその日のうちに見えます。
② 納期に対する余裕(バッファ)を見る
同じ「3日の遅れ」でも、後工程に1か月の余裕がある案件と、余裕がない案件では意味がまったく違います。納期までの余裕がどれだけ残っているかで優先順位を判断します。
③ 後工程の混み具合を見る
遅れを取り戻せるかどうかは、後工程が空いているかどうかで決まります。組立工程がすでに他案件で埋まっていれば、前工程の遅れはそのまま納期に響きます。ここで必要になるのが、次に述べる負荷の見方です。
工程ごとの負荷を山積みで見る
案件別のガントチャートを見ているだけでは、工程の混み具合は分かりません。案件それぞれは順調でも、同じ工程に3件重なれば必ずどれかが押します。
工程別の視点に切り替えると、縦に工程・横に日付が並び、どの工程がいつ混むかが山の形で見えます。
- 山ができている週を見つけて、着手を前倒し/後ろ倒しする
- 収まらない分を外注・応援に振り分ける
- 谷になっている期間を、新しい案件の受け皿として使う
担当者の割り付けが時間単位でできると、この山積みの精度が上がります。半日で終わる作業を1日分として積んでしまうと、実際より忙しく見えて判断を誤ります。
新規引き合いの納期をその場で回答する
営業が客先で「いつまでにできますか」と聞かれたとき、「持ち帰って確認します」と答えるしかない状態は、受注競争で不利になります。
工程ごとの負荷が常に最新であれば、次の手順でその場に近いスピードで回答できます。
- ① 類似案件の工程表から、必要な期間の目安を取る
- ② その期間に、各工程の負荷に空きがあるかを確認する
- ③ 空いている時期に仮置きして、現実的な納期を出す
サクスマは類似の工程表からコピーして新しい案件の工程を作れるため、仮置きの検討が短時間で行えます。ブラウザで動くので、外出先のスマホからでも負荷状況を確認できます。
まとめ
納期遅れの防止と納期回答は、どちらも「常に最新の計画と実績が、工程別の負荷として見えている」ことが前提になります。Excelで案件別・工程別のシートを手で同期している状態では、この前提が成り立ちません。
まずは大日程計画を1か所に集め、実績が自動で反映される状態を作ることから始めてください。
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現場の運用に合うかどうか、状況をお聞きしながらご案内します。
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